Rinの むびログ

20代アラサー女の 映画レビューブログ。

CALL ME By YOUR NAME  ~君の名前で僕を呼んで~

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イタリアを舞台としたこの映画は、イタリア・アメリカ・ブラジル・アメリカの合作。私はヨーロッパが舞台となる映画はハリーポッター以外はほとんど見たことがなかったので、この映画の世界観が見ていてとても新鮮で、町や自然の美しさに惹かれた作品でした。

 

男性同士の愛を描いたこの映画の感想を書いていきたいと思います!

 

 

 

 

1、作品情報

 1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく……。

 

引用:映画『君の名前で僕を呼んで』

 
公開日:2017年11月(アメリカ)
上映時間:132分


監督:ルカ・グァダニーノ
原作: アンドレ・アシマン(英語版)『Call Me by Your Name』

 

キャスト:
ティモシー・シャラメ(エリオ役)
アーミー・ハマー(オリヴァー役)
マイケル・スタールバーグ(パールマン教授役)

 


2、あらすじ

 1983年夏、17歳のエリオは大学教授の父の助手としてアメリカからやってきた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。オリヴァーの口癖である「後で」をエリオは快くは感じておらず、むしろ失礼で近づきにくい人だと思っていた。

知識も豊富で外見まで完璧なオリヴァーに苦手意識を感じていたエリオだが、川に遊びに行ったり音楽を楽しんだり、一緒に時間を過ごすうちに次第に自分の気持ちの変化に気づいてしまう。

自分の心に気づいてしまった後もエリオはなかなかその気持ちを認められず、友人マルシアと関係を持ち、オリヴァーへの想いを忘れようとした。しかし、日に日に大きくなるオリヴァーへの恋心。

オリヴァーと二人、自転車で街に出かけたある日、エリオはオリヴァーに「君が知らないことはなんだ?君は誰よりも知識がある。」と褒められる。そんなオリヴァーにエリオは「それでも大事なことは何も知らないんだ。」と答える。「大事なことって?」「わかるだろ?」「なぜ僕に言うんだ?」「知ってほしいから。君にしか話せないから」。。。二人はお互いの気持ちに気づいていながらも、その気持ちに反して素直に距離を縮められずにいた。

数日後の夜、「大人になれ。」というオリヴァーの置き手紙をきっかけに二人はついに結ばれる。しかし、オリヴァーと過ごせる時間は残りわずか。気持ちを伝えるまで無駄な時間を過ごしたというエリオにオリヴァーは「なにひとつ忘れない。」という言葉を残す。

一夏限りのオリヴァーとの情熱的で切ない時間は別れの時が近づくとともにエリオの心を辛くしていく・・・。

 


3、感想とポイント

世界観と風景

ヨーロッパを舞台にした映画を見るのはハリーポッター以外では初めてでしたが、まずすべてが美しい!家も街並みも自然もすべてがセットのように感じるほど素敵な世界が広がっていて、映画の内容よりもこの作品が作り出す雰囲気が好きだなぁと、ずっと感じていました。

外で朝食やランチを食べたり、アプリコットなどのフルーツを栽培してタルトやジュースにして味を楽しむ。まさに憧れの人生の楽しみ方だと思います。作品の中に流れる時間はとてもゆったりしていて、切なさの中にも常にどこか余裕を感じることのできる今まで見たことのない世界観で、とても新鮮でした。

ヨーロッパの街並みを直接感じてみたい!こんな余裕のある生活をしてみたい!と、鑑賞後は自分の人生に対するモチベーションが上がりました。(笑)

 

秀才の中に隠れる不器用さ

エリオは語学が堪能で、歴史にも詳しくそのうえ音楽の才能まである本当に知識と才能あふれる少年です。でも、エリオは「大事なことは何も知らない」とオリヴァーとの会話の中で言います。自らの気持ちに気づき、複雑な想いを抱えたエリオから発せられる言葉ひとつひとつが、直接的ではないながらも気持ちが込められている、そんな気がしました。頭のいいエリオだからこそができる言葉の選び方が私はとても好きだなぁと思います。

君の名前で僕を呼んで」。この作品のタイトルでもあるこの言葉。はじめは何のことかわかりませんでしたが、映画の中のエリオの気持ちに寄り添うとなんだか少しわかる気がしました。不器用で、男同士ということで素直に気持ちを伝えることができないエリオの切なくもあり、純粋な心が、彼の紡ぐ言葉から伝わってきます。

美しい表現が溢れた作品だということを登場人物ひとりひとりの言葉から感じられ、私の中ではすごく会話が少ない映画だと思いましたが、少ない言葉の中にたくさんの想いが込められていると思いました。

 

流れる音楽

エリオが奏でるピアノの音が本当に好き!

まずピアノが弾ける男性って何倍も増して素敵に見えます。(笑)

外でさらっと弾いたギターの音楽をピアノで何パターンにもアレンジして弾くシーン。私はもしかしたらこの作品の中で一番好きなシーンかもしれないです。ピアノの音も好きですし、少しだけ違う音の並びに気づくオリヴァーもすごいですよね。頭も良くて芸術的なセンスまであるなんて本当に魅力的な二人です。

エリオが奏でる演奏は、その時の感情がそのまま音に表れている気がします。悲しさ、寂しさ、切なさ。どうしようもなく言葉にできない気持ちを音楽にぶつけていたのかぁとさえ思えました。

音楽的センス、、ぜひ磨いていきたいです。(笑)

 

 

はじめて見たヨーロッパの映画はとにかく美しいという感想でした。

 

鑑賞する前に少しレビューを見たのですが、「悲しい・切ない」。そんな感想が多買ったので私も覚悟してみました。…が、私には少し難しかったというかあまりストーリーが頭に入ってこなかったかなって感じですね(*_*)

 

よく感情がないと友人に言われることがありますが、悲しいことにその意味がなんとなく分かってしまったような気がします。この映画の感想に多かったように、胸が締めつけられるような切なさや苦しさは私は感じられなくて少し物足りない感じがしました。

まあ、そんなこともありますよね。。私みたいに物足りなさを感じた方がいたら少しうれしいなって思います(笑)

 

もっとたくさんの映画に触れて、感情も知識も人生も豊かにしてこの作品の世界みたいに余裕のある人生にしたいなって思いました!!!

 

以上、 「CALL ME By YOUR NAME  ~君の名前で僕を呼んで~」のrin的感想でした!!^^